ゆとり(@yutori_recipe)です。
フリーランスの管理栄養士として
教育機関職員・執筆・監修・レシピ開発・コンサルティングなどをしています。
現在『ダイエットアプリ』でオンラインのダイエット指導をしていますが、
ダイエットに関する誤解や思い込みをされている方がとても多いと感じています。
ダイエットというと、短期的に体重を落とすことと思っている方がほとんどなのですが、自分の身体は食べたものでできていますので、ずっと続けられる内容でなければ、一時的には体重を減らせてもすぐに元に戻ってしまいます。
そこで、こちらのブログでは【大人のダイエット】と題しまして、ダイエット中の皆さんの悩みや疑問を解決するヒントをお届けしたいと思います。
先日、このようなお悩みの相談がありました。
というお悩みです。
この記事はこんな方にオススメ
・年齢を重ねて痩せにくくなった
・何度もダイエットに挑戦してリバウンドしている
・自粛生活やテレワークでストレスが多く、食で心を癒してしまう
・食事を減らすと夕方や夜に甘いものが食べたくなってガマンできない!
夕方になると甘いものが食べたくなる理由
「低血糖」について
夕方になると、身体や脳が疲れてきます。
仕事や家事、育児のストレスも溜まってきますよね・・・
ダイエット中の方は、頑張って朝食や昼食で主食であるご飯やパンなどを控えている方がほとんですよね。
脳にもエネルギーが必要ですから、朝食や昼食に適量の糖質(ご飯やパンなど)を減らすと、夕方になって脳が疲れてエネルギー不足になり、頭がボーっとしてきて気力がなくなってきます・・・
こういった状態を「低血糖」といいます。
「低血糖」になるとどうなるの?
健康診断の時、血液検査で、血糖値を測定することがありますよね。
通常、健康な人では血糖値は70mg/dl〜100mg/dlの範囲なのですが、だいたい60mg/dl以下になると、「低血糖」の症状が出てきます。
こうなってくると、脳は「低血糖」の状態から脱しようと、アドレナリンというホルモンを分泌します。このアドレナリンは別名「攻撃ホルモン」とも呼ばれます。
アドレナリンが分泌されると、今度は気分がハイになって攻撃的になり、イライラしたり怒りっぽくなったりします。
そして、体内では、身体に蓄積された糖分を血液中に出してしまうため、無性に甘いものが食べたくなって我慢できないというわけなのです。
「低血糖」になりやすい時とは・・・
★食事の量が少なかったり、食事時間が遅れて空腹になった時
★運動量や仕事量が多すぎるとき、空腹時に激しい運動をした時
★血糖値に影響のある薬や大量のアルコールを飲んだ時
この「低血糖」の症状は、他にも、身体がだるい、あくびが頻繁にでる、手指がふるえる、冷汗、動悸などの症状がでる場合もあり、ひどい場合には意識を失ってしまうこともあります。
「低血糖」の症状は、個人差がありますので、頻繁に「低血糖」の症状が出る人は、自分の「低血糖」の症状の特徴を知って自覚することが大切です。
出典:厚生労働省e-ヘルスネット「血糖値」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-085.html
(閲覧日:2020年5月11日)
「低血糖」を予防するためにはどうすればいいの?
★プレーンヨーグルト100g
★チーズ1かけ
★低脂肪乳または豆乳200ml程度(コンビニなどで買える小さな紙パックで200ml程度です)
★アーモンド・くるみなどのナッツ10粒
★高カカオチョコレート(カカオ70%以上のもの)
★和菓子・ゼリー1個(脂肪が少ないので○)
「低血糖」の症状が続く時は・・・
もし、「低血糖」の症状が毎日のように続くようであれば、要注意です!!
食事量が少なすぎるのかもしれません。
毎日の食事量を記録し、「低血糖」の症状が出た日の朝食、昼食の内容をチェックしてみましょう。
もし、ご飯やパンなどを極端に減らしている場合は、少しずつ量を増やして、体調や体重の変化の様子をみていきましょう。
「低血糖」の症状が毎日のように続くような極端な食事制限をすると、
いずれは摂食障害や精神不安などを引き起こす危険性があります。
まとめ
皆さんのお悩みを拝見すると、
と煮詰まってしまっている方が多く見受けられます。
また、それぞれ性格や価値観が違うように、体型や身体の代謝機能にも個人差があってみんな違うものなんです。同じようにダイエットをしても・・・
なんて焦ることはありません。まずは自分の身体の適切な食事量と運動のバランスを知ることが大切です。
一時期の極端なダイエットは、一生付き合っていく自分の大切な身体を壊してしまうきっかけになりかねませんが、自分の身体の適切な食事量と運動のバランスを知ることは、ずっと太らない健康的な生活習慣を身につけるきっかけになります。